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ilm20_ac01001-s.png自然体験カウンセラー講座2011年度

 ゆめのたね(夕日寺自然体験実行委員会)がおこなっている自然体験プログラムの報告や、準備作業などの様子をブログ形式でご紹介します。

2012.1.24 第9回 過去にとらわれない


参加者:参加者8名

 今回でこの講座も9回目、残すところあと1回になりました。そこで、いつもはここ一ヶ月の近況報告がオープニングの定番になっていましたが、ちょっとテーマをかえてみました。「これまでを振り返って」というテーマで、選択理論に触れた感想などこの講座で感じたことを簡単に発表しました。

 そのあとは、「過去にとらわれない」というテーマについて勉強しました。選択理論ではあまり過去に固執せずに「常に先を見ましょう」と考えます。過去におきてしまった事を変えることはできないので、そのことで悩んでいても永遠に解放されません。
 また、人間の記憶はいつまでも正確にその当時のことをおぼえているわけではなく、自分の都合の良いように無意識に変えていくことが研究によって確かめられているそうです。そういう「曖昧な過去の記憶にとらわれずに、これからの未来をどうしていくかに重点をおく」と考えて行くことが大切だと教わりました。
 過去を変える事は出来ませんが、それをどう捉えるか、どう考えるかは自分自身で変える事ができます。このように過去よりも今現在を重視するので「現実療法」という言葉がついたことに気がつきました。

 ロールプレイを行い、そして最後に、選択理論を「これからの活動の中でどのように活かすか?」というテーマでディスカッションしました。なかなかハッキリと「こうしていく」という意見は出ませんでしたが、選択理論の考え方の一部分を実践しているという参加者の声もありました。今後、選択理論をどう活かしていくのか?は参加者に与えられた課題かもしれません。

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 (文:としちゃん)

次回は最終回、2月28日(火)18:30~21:00です。「選択理論をどう活用していきたいか?」を考えてきて下さいね。

2011.12.20 第8回 動機付け


参加人数:9名

 今回も近況報告からスタートしました。各自、簡単な近況報告をしている間に、参加者が全員集合しました。

 今回のテーマは「動機付け」です。選択理論によると、人間は自分のしたいことを無意識のうちに選択していると考えます。ですので、「〜しなければいけない」というような外部からの働きかけでなくて、自分から取り組むようにすることが必要で、そういうふうに話をしていくことがとても大切なカウンセラーに求められるスキルになります。
 なにか行動を起こすとき、みんなが「やりたい」と思う目標を作って、それを共有できるようにする。それが強い動機付けになり、その人の元に多くの人が集まるようになります。

 カウンセラーが「こういう考え方がある」という話をして、道筋を作っていくのは自然なことですが、それを強制しないこと。あくまでもクライアントに「自分がどうするか」を考えてもらい、「自分の意志でする」という動機をもってもらうようにする。「カウンセラーがこうしたほうがいいと言ったから…」というような外からの動機付けにしないことが大切だと言うことを学びました。

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 そのあと、2名1組になり、その状況に合わせたロールプレイをおこないました。先生のロールプレイの後はたくさんの質問や意見が出され、気がついてみたら約30分ほど終了時間をオーバーしていました。



 (文:としちゃん)

次回は、1月24日(火)18:30~21:00です。

2011.11.22 第7回 選択肢と行動


参加人数:9名

 今回も近況説明でスタート。あたらしく見学の方1名の参加があったので、選択理論の基本部分の説明がありました。過去、何度か聞いている話ですが1ヶ月に1回の講座なので、その都度、復習の意味も含めて同じ話を聞くのは頭の整理になりました。

 今回は、行動の選択についての講義でした。私たちはあらゆる部分でいつも選択をしていますが、とくに意識せずに選択することも多いです。非常に忙しい状況でも自分で「やるという選択」をした事柄はやり遂げようという強い意志が働きますし、また、自分が納得して選択した行動については、その結果を(失敗したとしても)受け入れられます。
 しかし、いつも自分の意志で選択できるとは限らず、自分の欲求を満たすことができない選択を外部から強いられることもあります。このとき、やらないことで受ける不利益を甘受するかどうかが、その人の選択になります(不利益を受け入れて実行しない場合と、不利益を受け入れたくないので嫌々ながらとにかく実行する)。

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 選択理論では「人は、たとえ困難な状況になると分かっていても、自分の欲求が満たされるならそういう選択をするし、一方で、とても簡単なことでも自分の欲求が満たされないような選択はしない」と考えます。言われてみると「あぁ〜、なるほど〜自分にもあてはまっているかもしれない」とおもいました(^_^)

 そのあと、2人1組でロールプレイングの練習をして、今日の講座が終了しました。


 (文:としちゃん)

次回は、12月20日(火)18:30~21:00です。

2011.10.25 第6回 知覚された世界と現実の世界


参加人数:9名

 恒例になった(?)1人1~2分の持ち時間での近況報告をしました。この季節、自然体験活動は一番忙しい時期なので、日々プログラムに追われている…という人が多かったです。

 今回のテーマは「知覚された世界と現実の世界」でした。私たちの暮らしている現実の世界で、目に見えているもの全てが知覚されているとは限らないという事を体験しました。

先 生:「部屋の中の黒いのものを2分間でなるべくたくさん憶えてください」
参加者:各自、あたりを見回して、黒いものを憶えました。
先 生:「時間が来たので目をつぶって、では、グレーのものを言ってください」
参加者:「...」

 部屋の隅々まで見ていましたが、頭に残っているのは黒いものばかり、グレーのものは目に映っていましたがほとんど記憶には残っていませんでした… 「現実の世界と知覚された世界」が違うということを実を持って体験しました。
 カウンセリングでも、クライアントが語る事柄、それはクライアントの知覚された世界であって、本人が気づいていない(知覚されていない)世界があること、それを気づかせてあげることが大切だということを学びました。

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 そのあと、一休みして、ロールプレイの実習をしました。今回もペアになり、お互いにそれぞれクライアント役とカウンセラー役を交代しておこない、最後に先生が見本としてカウンセラー役をおこないました。
 先生の質問にはクライアントが知覚していない世界を引き出すようなものが多く、ロールプレイが終わった後に先生の説明を聞くとどういう意図でその質問をしたのか?という部分は「なるほど」とうなづける内容でした。

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 回数としてはちょうど半分が経過して、今回から後半になります。はじめは右も左も分からない…という状態でしたが、折り返し地点ですこしカウンセリングがどういうもの分かってきたような気がします。

 (文:としちゃん)

次回は、11月22日(火)18:30~21:00です。

2011.9.27 第5回 他者評価と自己評価

参加人数:10名

 はじめに1人1~2分のも持ち時間で近況報告をしました。テーマは決めずに各自、思い思いに近況を報告しました。

 そのあと、今回のテーマは「他者評価と自己評価」。普通、会社などでは圧倒的に他者評価が多く、それがそのままその人の評価(待遇なので)になっています。他の人が決めた基準をクリアーできているかどうかが判断基準になり、さらに他の人と比較されることが多く、それが大きなストレスになることもあります。一方で、自己評価は自分の納得するまで継続した取り組みを行い、過去の自分と今の自分を比べることに重点がおかれます。

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 他者評価と自己評価というものを比較してみることで、それぞれの性格がハッキリ分かったのは大きな成果だと思いました。両者は決定的に優劣が付くものではないと思いますが、それぞれを対比させることにより、私たちの理解がより深まるきっかけになりました。今後、自己評価をするときに、今日のテーマで学んだ事をすこし頭のすみに思い浮かべることで、いままでとはちょっと違った評価ができるのではないかと感じました。

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 そのあと、一休みして、ロールプレイの実習をしました。今回はペアになり、お互いにそれぞれクライアント役とカウンセラー役を交代しておこない、最後に先生が見本としてカウンセラー役をおこないました。
 先生のカウンセリングの見た後、見る前の自分と比べてみて「次回はこういう部分に注意して…」とか「こういう進め方をしよう…」「こういう部分が足りなかった…」などと自己評価ができました、そして「これが自己評価なんだ」と確信できました。

 (文:としちゃん)

次回は、10月25日(火)18:30~21:00です。

2011.8.23 第4回 子どもの傾向

参加人数:11名

 大雨の影響もあってか、全員が集まる時間がすこし遅れてスタート。15分ほど、選択理論の復習と参加者からの質疑応答をしました。

 そのあと、「子どもの傾向」の勉強をしました。幼児から中高校生までの間をいくつかの年代に区切り、それぞれ年代の考え方や行動の特徴などを学びました。
 普段、接している子どもたちの事を思い出しながら、この講義を聴くと「あの行動は、こういう考えからきているのかな」と思い当たる部分もあります。もっとも、講義はその年代の子どもたちの一般的な特徴なので、個人に当てはめてみると全てがあてはまるわけではないですが、それでも知識として持っていることは大切なことだと感じました(^_^)

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 10分ほどの休憩をはさんで後半はロールプレイを行いました。前回のロールプレイはクライアント役1名と、カウンセラー役は残りの参加者が1人1問ずつ順番に質問をしていく形式でしたが、今回はクライアント役1名とカウンセラー役1名のマンツーマン形式でした。カウンセラー役には10分間の持ち時間でしたが、5〜6分くらいで質問に詰まってしまい、そこで終了。「なれていないので、質問に対する答えを聞いて、整理して、さらに次の質問をする...という形にできなかった」という参加者から声がありました。

 最後に先生による見本を見せてもらうと一同「なるほど〜」(^_^) 先生がどのように考えをまとめながら、質問をしていったのか?「こういう質問に、こういう答えが返ってきたので、それなら...とおもい、こういう質問をした」という思考方法を説明してもらいました。

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 これまでの先生のロールプレイを見て、カウンセラーはアドバイスを与えるというより、クライアントがどうなりたいのか?という本音を引き出し、クライアントが自分自身で決断できるようにする...ということのお手伝いをしているように感じました。解決に向かってクライアントの手を引いて前を歩くのではなく、隣に寄り添って一緒に歩いて行くようなイメージでしょうか?

 (文:としちゃん)

次回は、9月27日(火)18:30~21:00です。

2011.7.26 第3回 批判するということ

参加人数:11名

 今回も一番初めはこの一月間の出来事など何でも良いので、簡単なスピーチタイム。この講座に関係あること、ないこといろいろな話題が出ました。
 そのあとは、「批判」についての講義でした。6ページにわたるプリントの内容をみんなで読みながら、先生がそれに注釈を加えていく、また参加者からの質問があればそれに答えるという形で進みました。

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 選択理論では「人は他人を公に評価してはならない」ということをあげています。今回のその批判について、言葉の意味から批判に対する考え方、批判しないようにする方法、批判したくなったときに考えること、そして自分が批判されそうになったときの対処方法など、およそ2時間半を使って詳細に勉強しました。
 批判することが時に必要な事もあるかもしれませんが、たいていの場合、良い結果を生み出さないこと。批判により、人間関係を破壊するような結果が待っていることなどを学びました。

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 批判しないようにする方法では、ついつい言ってしまいそうな批判に対して、こういう言い方にかえれば批判しないで済むという言い換え表現が例としてありました。文章での表現だと参加者の皆さんも「う〜ん、どうかな?」というものもありましたが、それでも根底にある考え方にはみなさん納得していただけたようです。
 また、批判は言葉でけでなく、視線や仕草など態度にもでるので、そういうところにも注意が必要であること。したがって、頭の中にある批判をただ言葉にしないだけではなく、最終的には自分自身の考え方を変える方向に持っていくことが必要であるということです。

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 この講義をうけて、明日から全く批判しないで生きていくことは不可能だと思いますが(^_^; 日々の生活の中で「批判しない」ということをすこしでも心がけていくことで、より円満な人間関係を築いたり、維持したりできるようになりたいと思いました。

 (文:としちゃん)

次回は、8月23日(火)18:30~21:00です。

2011.6.28 第2回 ロールプレイ、最初の一歩

参加人数:12名

 まず、初めに第1回講座を受講しての感想や自己目標などを1分間スピーチしました。このあと参加者の方から、この講座の目的についての質問が出たので、参加者・スタッフがそれぞれの思いや考えを述べ、目的の確認と共有をしました。
 1回目の講座はイントロダクションでしたから、それを聞いただけではちょっとモヤモヤしていたものがあったのも事実で、今回、再度この講座の目的を共有できたことは大きな収穫だったと思います。

 そのあとは、簡単に前回の復習をし、2名1組で自分の願望や夢を質問・回答する実習を行いました。

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 休憩を挟んで、ロールプレイのさわりを行いました。ロールプレイについては初めに留意点の説明があり、参加者1名がクライアント役になりました。そのクライアントへ他の参加者が1人1問ずつ質問をしていく形式で、カウンセリングの体験しました。そのあと、短時間でしたが、先生によるカウンセリングが行われました。
 参加者からは、質問の仕方や内容について、先生と自分達のやりかたに大きな違いがあることがふりかえりで発表されました。また、クライアント役からは、参加者から質問は「詰問されていて、せめられているよう気分」になったが、先生から質問は「とても自分のことを分かってくれているという気がして、はなしやすかった」という感想がありました。

 今回のロールプレイは「ほんのさわりだけ」という先生の話でしたが、「さわりだけ」でも全く自分達と違うことを実感させられる貴重な体験でした。

 (文:としちゃん)

2011.5.24 第1回 自己紹介

第1回 講座 5月24日(火)18:30~21:00実施しました。

 自然とのふれあいのなかで、疲れを癒し、また、意欲がわいてきたり、前向きに考えるきっかけになったりします。
 この講座では、自然とのふれあいのなかで、依頼者の抱える問題・悩み、人と自然、人と人のより良い関わりについて、専門的な知識や技術を用いて相談援助の方法・考え方を学びます。

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 12名の受講生の皆さんと1年間10回の講座を楽しんでいきたいと思っています。
 第1回目は自己紹介。はじめまして。自分のことを客観視しながら紹介してもらいました。

 選択理論では、人には5つの基本的欲求があるといいます。

  1. 愛・所属の欲求
  2. 力の欲求
  3. 自由の欲求
  4. 楽しみの欲求
  5. 生存の欲求

 ここでは、1~4の心の欲求に関して、一人ひとり欲求するものが違うということを理解しました。
 その欲求と密接に関係するのが、一人ひとりの上質世界。上質世界もまた、違っているということを確認しました。
 私の基本的な欲求を見ると、自由の欲求が高いことに気がつきました。うすうすは分かっていましたが(笑)上質世界の中にあるものが時間の経過やその他いろいろな出来事などから変化します。人の考え方は変わるのです。決して永遠のものではありません。今、悩みがあってにっちもさっちもいかなくなっている人であっても自分の考え方は変えてみることができます。

 考えをちょっと変えてみて、朝起きたらいつもと違うことをやってみる。おはよ♪と言わない人は、大きな声で、にっこり笑って「おはよ♪」と言ってみよう。

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 今日は、ツイていると、思えてくるから、あら、不思議。

(文:mochico)