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ilm20_ac01001-s.png里山で健康づくり倶楽部2010年度

 ゆめのたね(夕日寺自然体験実行委員会)がおこなっている自然体験プログラムの報告や、準備作業などの様子をブログ形式でご紹介します。

2011.1.6 雪の里山散策

 里山で健康づくり倶楽部では、11名の皆様にお集まりいただき、雪の里山を約90分、元気に歩いてきました。夕日寺健民自然園職員の松枝章さんのガイドにより、【お正月に出番を迎える草木】をレクチャーいただきました。

 真っ白に降り積もった雪の上には誰の足跡もついていません。足跡をつけるのが申し訳ない気持ちになります。
 少し山道を進むと・・・ありました!ありました!3メートル程でしょうか。勢いよく飛び跳ねた跡は、今年の干支のウサギです。ウサギにあやかって、飛躍の年になりますように。
 ひづめの跡はカモシカ、小さな足跡はテン。夕日寺の里山にはたくさんの生き物が棲んでいるようです。

 散策から戻って、あつあつの七草粥(都合で三草でした)をふぅふぅしながら、美味しくいただきました。

2010.5.27 悪天候とぬかるみの二俣コース


★今日も雨、変な天気
 5月27日今日も朝から雨・雨・雨・・・・・・・・今年の木曜日は何か変。
 今日は先週に決定した「二俣コース」を歩くの日。この雨に参加者がいるのかな?、とちょっと心配。4~4名ぐらいやろ、とたかをくくっていたが、集合時間までに皆が集まってくるではないか。総勢13名。長靴、カッパ、傘、のスタイル。皆心得ている。

★12Kmのウオーキングコース
 今日のコースを紹介しよう(所要時間約4時間半)
 里山センター・・・こならの広場・・・大休場・・・追分・・・土取場の馬の背・・・廃車のトラック・・・石碑(林道立石折渡線付近)の往復約12Km。
 悪天候とぬかるみの道の12Kmはちょっとキツイ。

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う〜ん、ぬかるみの道だ...

★晩ゴハンのおかずレシピ
 この活動では、里山を一周散策すれば山菜(ぜんまい、わらび、キノコ、はちく)が採れるという利点だ(勿論、採取に許可が事前に必要ですよ)。

★さあ、出発
 「里山ふるさと館」より「こならの広場」へ出発(9:25) 横目でちらりとわらびの顔を見ながら登る(帰りに採ろうと心の中で思っているのは、私だけだろうか?)
 「海の見える丘」(この雨や霧で何も見えない) 近くにササユリの可憐な花がいちりん咲いている。1週間前まではつぼみだったのに。

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雨の中でも可憐な姿を見せるササユリ

 「大休場」手前に開けた所があるが,ここにもわらびが出ている。先日この近くに熊の新しい糞を見つけたと、自然園職員から聞いている。写真も見せてもらった。皆に伝えるべきか。言ったらヤーメタと言う人が出てくるか心配。ナイショ、ナイショ
 私はグループの先頭を歩くので、リュックにしっかりと鈴を付けました。

★未知との遭遇
 雨降りでも「追分」までのコースをルンルン気分(雨の中だからランラン気分かな)でもないが、勝手知ったる道なので、皆心の中に余裕を感じながら歩いている。歩き出してから早45分経った。
 さて、ここからの道が未知とのミチにミチあふれている。
 どんな道だろうか・・・・道が続いているのだろうか・・・・熊でも出てくるのか・・・・頭に中で思い巡す。

 程なく歩くと、右手に等間隔で雑木(リョウブかな?)が約100m程立ち並んでいる。何か清々しく、新鮮に映る。しかし足元はグジャグジャ。

 大分山奥へわけ入ったと思っていたら、何やら「ゴー」と機械の音が聞こえる。道の右側はずっとフェンスが張ってある。パッと開けた眼下には何と広大な土取場だ。ブルドーザーが山を削っているではないか。

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ビックリ&残念な光景が...

「山がない」「自然破壊だ」「三王遊歩道が消えそう」と皆辛口の批評家にヘンシーン。

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辛口批評家のみなさん(^_^;

 馬の背尾根を過ぎると、太古の昔の世界に変わった。大蛇のように巻きついているツル。幹の太い、曲がりくねったけやき。切通しの様な薄暗い道へと続く。天井からヒルでも落ちてきそうな道。天候は容赦なく降っている雨。

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雨に濡れていると本当にヘビみたいに見えて、ちょっと不気味...

★なぜか白い花
今頃の花の色は、山草や樹木の花の色が殆ど白だ
今日、二俣コースで見つけた白い花
①ササユリ ②ギンリョウソウ ③フタリシズカ ④シライトソウ ⑤ホウノキ ⑥ヤマボウシ ⑦オオカメノキ ⑧エゴノキ ⑨ウツギ ⑩エトセトラ ⑪シラネーノキ ⑫ワカラン ⑬イイカゲンニセーマン・・・・

(文:ぬまさん)

一年ぶりの二俣へ向かうコース
小雨の中、頑張って歩きました 2万歩も...
緑がとても綺麗で、両面シダの群生している場所は、まさに葉朶萌ゆるです
今年は白い花が一杯!
筋肉痛が少し心配です 

(記:参加者M)

2010.3.11スプリングエフェメラル

 今頃になると残雪の間から、スミレやショウジョウバカマなど、春植物(スプリングエフェメラル)が顔を出している。ここ1カ月の間に、彼らは花を咲かせ、種を付け、子孫を残すという作業を凄いスピードでをやり遂げるスゴワザを私達に披露してくれる。

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キンキマメザクラをみつけた

 先日(3.11)初めて 「三王坂遊歩道」を歩いて、ほぼ北側に位置する後谷(ウシロタン)へ健康づくり倶楽部の仲間達と行ってみた。つるや枯枝に足を取られながら、谷に沿った道なき道を約20分程歩く...
 するとどうだろう... 眼下に雑木林の間から、辺りがパッと開けた台地が眼に飛び込んで来るではないか。・・・・・「スゴイなあ」みんなで歓声をあげてしまった。・・・・・まるで桃源郷のようだ(いまいち、オーバー)。

 帰り道に、タラの芽を目ざとく発見、まだつぼみだけどチェックしておこう。

(文:ぬまさん)

2010.4.1 里山で健康づくり倶楽部 紹介2


 自然の中を歩くことは楽しいだけでなく、もちろん健康にも良いことです。石川ウォーキング協会の方に歩き方の指導をしていただきました。その方の話では、正しい姿勢でのウォーキングは呼吸をしやすくして酸素供給を増やし、また身体のゆがみを改善させ脂肪燃焼効果がアップしダイエット効果もあるということです。

 「歩く」と一口に言っても、実に奥深いものがあります。皆さんはノルディックウォーキングというものを御存じですか。スキーに使用するストックみたいなポールを使って歩く方法です。この方法は、通常のウォーキングに比べ約1.2倍のエネルギーを消費し、上半身を積極的に使うことで背筋が伸びるなどの高い全身運動が期待でき、メタボリックシンドローム対策としても注目されています。その他にも、ポールを持つことで着地時の足への負担が軽減され肥満の方やご年配のかたにもやさしいウォーキングです。

 参加者の方々のアンケートからも、この1年間森林ウォーキングを継続して洋服のサイズが小さくなった、体重が安定してきた、というダイエット効果もあり、足が軽くなった、里山で健康づくり倶楽部以外でも歩くようになった、やる気が出てきたなど心身の健康維持も聞かれました。

 もう一つこの倶楽部のよさは、参加者の奮囲気が明るいことです。里山で実った大根を使って大根寿司を作った時は1週間後の仕上がりに不安と期待で待ちわびたことが楽しく思い出されます。クリスマスリース作りでは、夕日寺健民自然園内で木の実やツルなどを採り作り作った時は、個性豊かなリースができお互い批評し合い大笑いしたこともありました。

 このように「里山で健康づくり倶楽部」では、「自然の中で歩く楽しさ」「健康増進」「人とのふれあい」があります。これからも、健康づくりに関しての新たな企画を考えていきたいと思っています。健康に関心のある方、また自然と触れ合ってみたい方、無理なくその日の体調に合わせて楽しくウォーキングしてみませんか。是非一度、立ち寄ってみてください。

2010.4.1 里山で健康づくり倶楽部 紹介1

 平成20年4月より「里山で健康づくり倶楽部」がスタートしました。この倶楽部の目的は、「自然体験を通しての健康づくり」です。

 この倶楽部の1日の過ごし方を御紹介しますと、参加していただく方は9時頃に夕日寺健民自然園に訪れ、まず血圧や体重などを測定します。ここで、「今日はちょっと血圧が高いかな?」「昨日、食べ過ぎたかな?」等の会話が弾みます。準備運動をした後はいよいよ森林の中のウォーキングです。約1時間から1時間半程みんなで森林浴を楽しみます。最後にもう1度血圧と体重を測り、12時頃に終わります。

 この一年間の夕日寺健民自然園の散策を振り返ってみますと、春にはふきのとうやワラビなどの山菜が芽を出してきます。夏には卯の花が咲き池ではカエルが鳴いています。秋には木々の葉が紅色や黄色に染まり、栗やドングリなどが実ります。冬には雪の上に鹿・狸・野ウサギなどの足跡が残っており、晴れた日に白山連峰や立山連峰をみることもできました。

 森の中では静寂を感じたり風のささやき、鳥のさえずり、樹木のはだに触れるなどから自然を五感で感じることができます。木々の葉の色や花から実への変化や、風との触れ合い、新緑の香りなどから四季を感じ取ることもできます。自然の生命にわが身をゆだねてみると、不思議に気持ちがのびのびとし心豊かになってきます。

 本当に自然のすばらしさ、命の尊さを新たに実感し、自分自身の健康の大切さを知ることができます。