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2011.7.23 2011年夏 ゆめたね☆キッズレンジャー 白山清掃登山
「なかまと、ひとつになって」
2010年3月、能登で骨折。主催事業の下見の際に、不注意から左足首を骨折してしまうアクシデント。あれから1年と5ヶ月。
ボルトを埋め込んだ際の傷跡が3センチほど残り、足をかばうことから、あちこち身体のゆがみとなり体調が悪い。さらには、運動不足によってたっぷりと溜め込んでしまった脂肪。白山登山で担ぐザックの重さはゆうに超えたのではないだろうか。
体が重い、動くのが面倒、ますます体重が増えるの悪循環。ここで断ち切らないと。そう思ったのが6月。そろそろ気を引き締め、体力づくりに本腰いれなきゃ。
まずは、家の近所、約2.4キロを走ろう。自分の性格を知っているので、くじけてしまわないために息子に宣言。2.4キロを10分以内で走れるようになると。
最初は、たったこれだけの距離にもかかわらず、最後まで走ることができず。息子の叱咤激励で1週間が過ぎ、そのあたりから最後まで走れるようになる。歩くような速度になると、傍で鬼コーチよろしく息子の励まし。
「あきらめたらもうそれで終わり、苦しいところで頑張って、初めて自分のものになるから・・・」
「ん?」・・・どっかで聞いたセリフ。
いつも私が息子に言ってきた、そのままの言葉だ。苦笑い。私に根性なしと言われた時の息子の気持ちが、今ならわかる。
途中、呼吸が苦しくなると・・・弱い自分が現れ、耳元で囁きます。
「いいじゃん、少しくらい歩いても・・・・」
と、もう一人の自分、がんばりやの自分が現れ、
「もうちょっとの辛抱、ここで止めてしまってどうするの」
そういや、中学生の部活(バスケットボール部)で、毎日、こんなふうに自分との戦いをしていたなと、懐かしく思う。
階段の登り降り往復50本に、当時は水分を取ってはいけないという掟もあってふらふらになりながらも、必死に自分自身と戦っていたなぁ。あ~、そんなこともあった。
なんとか、弱い自分を励まし、努力は報われると言い聞かし、ゴール。やり遂げた後の達成感、爽快な気持ち、がなんとも心地よかった。
白山登山では、一人ひとりが自分との戦いとなるだろう。もうやめたい、いや、もう少し頑張るという心の葛藤。
今回の白山清掃登山の総括担当:よねやんが言った。「一人はみんなのため、みんなは一人のため」
自分との戦いではあるが、しかし、仲間と一緒に、心をひとつにして、目標達成することに大きな意義があると信じている。ゆめたね☆キッズレンジャーの仲間とひとつになって。
ガンバロウ。
おうちで待機しているお父さん、お母さんへ
この夏、キッズレンジャーは、親と離れて自分を試してきます。頑張ったという気持ちが、これから幾たびも目の前に立ちはだかる試練に対し、前向きに乗り越えていこうという原動力になると信じています。
この後も引き続き、お子さんの意欲を引き出すためにサポートをしていきたいと思っています。
一緒に登山するお父さん、お母さんへ
辛かった気持ち、達成した喜びを頂上でわかちあいましょう。これから訪れる思春期以降、仮に迷うことがあっても今回のこの感動を思い出し親子で語りあうことで、家族がまたひとつになれると信じています。お父さん、お母さんの仕事や家事以外での頑張る姿を彼らに見てもらいましょう。
ときには、お子さんが、親も子どもと一緒だと感じることも良いのではないでしょうか。親子の距離がぐっと近くなりますように。
今回お留守番だったキッズレンジャーのみんなへ
霊峰白山は何年も何千年もずっとそこにあり、みなさんを待っています。その時のために今から少しづつ、元気な身体と心を育てて、好き嫌いをなくし、感謝の気持ちを忘れずに食事をいただき、不平不満を言わず、お父さんお母さんを労わり、身体を動かし、学び、毎日を楽しみましょう。
それができるようになったら白山へ行って、2702mの頂上に立って、お日様、自然、すべてを全身で感じてみようね。
(文:mochico)
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